大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報
新人職員紹介その3
2012/09/27 17:14:37 Thu.
こんにちは、今春4月にあかつき福祉会に入職しました、上田梨紗です。
私の配属は箕面市立ワークセンターささゆり(生活介護)です。
主に、重度重複障害(重度の身体障害と知的障害)の利用者と一緒に、日々様々な活動をしています。
私があかつき福祉会で働きたいと思ったきっかけは、車椅子を使っている友人との交流でした。友人と街へ出かけると、段差や階段が妨げとなり、行きたいところへ行けないことが度々ありました。友人が「仕方がないよ」と言う姿を見て、このような実態に強い憤りを感じ、同じような事で困っている人の支援をしたいと思いました。
いざ、あかつき福祉会で働き始めた当初は、とても戸惑いを覚えました。私は今まで言葉ばかりに頼ったコミュニケーションをしてきたのだなあと、感じました。重度の知的障害と身体障害を併せ持った利用者を前にして、どうやって意思を汲み取ればいいのだろうかと、困り果ててしまいました。
しかし、戸惑いながらも毎日色々な場面で時間を共有していく中で、利用者のみなさんが表情や仕草、全身を使って気持ちを表現されている事に気づきました。嬉しいときには笑顔で笑い声をあげながら全身を大きく動かす。苦手な事、嫌な事は手を体の前に出して押しやる。それぞれの利用者らしい表現で、気持ちを伝えてくれます。

朝のミーティング風景。はい!と大きな声で返事する人、はやく活動したいとそわそわする人。個性が浮き彫りになります。

昼食の風景。この時間が楽しみな利用者が多いです。
ワークセンターでは、どんなに障害が重くても「働く」ことを大切にしています。それは、やりがい、達成感を味わい、工賃を励みに作業に取り組んでもらう事や、「働く」ことを通して地域社会とのつながりを感じてもらいたいからです。ペットボトル作業ではラベルをはがし、小さくつぶして箕面市内の回収BOXに持っていきます。ミシン作業では、利用者がボタンを押してミシンを操作し、ポーチやペンケース等の製品を作っています。他にも、さをり織りや組み紐、アルミ缶潰しなどの作業をしています。

ペットボトルのラベル剥がし作業です。

ミシンでの製品作り。左の利用者は右手で、右の利用者はひじで。ミシンのボタンを押し、操作しています。
私が活動をともにしている利用者のみなさんは、障害により、自分の思うとおりに体を動かすことが難しいですが、一生懸命作業に取り組みます。失敗することもありますが、できるまで何度も挑戦します。そして、作業を終えたときには、とても晴れやかな表情になります。その表情がとても素敵で、私も嬉しくなり、元気をもらっています。
ワークでの色々な活動や活動以外の場面をとおして、もっともっと利用者の思いをくみ取れる、また頼りにされる支援者として成長していきたいと思います。
最後に、宣伝です。

写真はさをり織りのティッシュケースです。糸やバイアステープの色は、利用者が選んでいます。
ワークセンターで縫製したさをり織り製品は、みのおライフプラザ内の「グリーンるうぷ」で販売しています。売り上げは、利用者の工賃になります。
これらの製品に使用しているさをり織りも、利用者が織ったものです。模様はもちろん、風合いも織り手によって微妙に違っており、同じ物はひとつとしてありません。お気に入りの製品を見つけたら、ぜひ、ご購入くださいね。
(ワークセンターささゆり 上田)
私の配属は箕面市立ワークセンターささゆり(生活介護)です。
主に、重度重複障害(重度の身体障害と知的障害)の利用者と一緒に、日々様々な活動をしています。
私があかつき福祉会で働きたいと思ったきっかけは、車椅子を使っている友人との交流でした。友人と街へ出かけると、段差や階段が妨げとなり、行きたいところへ行けないことが度々ありました。友人が「仕方がないよ」と言う姿を見て、このような実態に強い憤りを感じ、同じような事で困っている人の支援をしたいと思いました。
いざ、あかつき福祉会で働き始めた当初は、とても戸惑いを覚えました。私は今まで言葉ばかりに頼ったコミュニケーションをしてきたのだなあと、感じました。重度の知的障害と身体障害を併せ持った利用者を前にして、どうやって意思を汲み取ればいいのだろうかと、困り果ててしまいました。
しかし、戸惑いながらも毎日色々な場面で時間を共有していく中で、利用者のみなさんが表情や仕草、全身を使って気持ちを表現されている事に気づきました。嬉しいときには笑顔で笑い声をあげながら全身を大きく動かす。苦手な事、嫌な事は手を体の前に出して押しやる。それぞれの利用者らしい表現で、気持ちを伝えてくれます。

朝のミーティング風景。はい!と大きな声で返事する人、はやく活動したいとそわそわする人。個性が浮き彫りになります。

昼食の風景。この時間が楽しみな利用者が多いです。
ワークセンターでは、どんなに障害が重くても「働く」ことを大切にしています。それは、やりがい、達成感を味わい、工賃を励みに作業に取り組んでもらう事や、「働く」ことを通して地域社会とのつながりを感じてもらいたいからです。ペットボトル作業ではラベルをはがし、小さくつぶして箕面市内の回収BOXに持っていきます。ミシン作業では、利用者がボタンを押してミシンを操作し、ポーチやペンケース等の製品を作っています。他にも、さをり織りや組み紐、アルミ缶潰しなどの作業をしています。


ペットボトルのラベル剥がし作業です。


ミシンでの製品作り。左の利用者は右手で、右の利用者はひじで。ミシンのボタンを押し、操作しています。
私が活動をともにしている利用者のみなさんは、障害により、自分の思うとおりに体を動かすことが難しいですが、一生懸命作業に取り組みます。失敗することもありますが、できるまで何度も挑戦します。そして、作業を終えたときには、とても晴れやかな表情になります。その表情がとても素敵で、私も嬉しくなり、元気をもらっています。
ワークでの色々な活動や活動以外の場面をとおして、もっともっと利用者の思いをくみ取れる、また頼りにされる支援者として成長していきたいと思います。
最後に、宣伝です。

写真はさをり織りのティッシュケースです。糸やバイアステープの色は、利用者が選んでいます。
ワークセンターで縫製したさをり織り製品は、みのおライフプラザ内の「グリーンるうぷ」で販売しています。売り上げは、利用者の工賃になります。
これらの製品に使用しているさをり織りも、利用者が織ったものです。模様はもちろん、風合いも織り手によって微妙に違っており、同じ物はひとつとしてありません。お気に入りの製品を見つけたら、ぜひ、ご購入くださいね。
(ワークセンターささゆり 上田)
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新入職員紹介 その1
2012/06/11 11:15:08 Mon.
今年4月より「あかつき福祉会」に入職しました福田です。
私は長く民間企業に勤めてきましたが、これまでの経験を社会福祉法人経営に生かしていくべく、4月より「あかつき福祉会」の総務課長として働いております。
入職する前から「社会福祉法人だから、民間企業とは組織運営の仕方はまた違うだろう」とは思っていましたが、入職してみると、思っていた以上に大きく違いました。

会計の仕組みが違うことはもとより、組織の意思決定機関のあり方も全然違います。
例えば、企業では様々な案件を月1ないし2回ペースで開催する取締役会で判断して組織を動かしていきますが、社会福祉法人では年に数度開催される地域の関係者や学識経験者等で構成される評議員会、理事会と呼ばれる会議に様々な案件をかけて組織を動かしていきます。
つまり、企業と比べれば開催する回数がずっと少ないので、懸けるべき案件を忘れてしまうと、次の会までの数ヵ月何もできなくなってしまうので、かなりの気を使います。またどんな意見が飛び出すのか予想がつきづらく、事務局としては大変です(笑)。

行政関係の提出書類や申請手続きの多さも、想像以上でした。
もちろん、色んな給付金や助成金等が社会福祉法人の大きな収入源ですから、仕方はないですが、もっと簡潔でわかりやすい仕組みにしてもらえないかと思う毎日です。ですが、こればっかりは言っていても仕方がないですから、とりあえず法人内の事務処理は簡潔かつ省エネなものにできる限り見直していこうと思います。

当福祉会には約130名の職員がおり、介護職・厨房職・事務職など様々な職種の職員が互いに協力し合いながら、多くの利用者の方たちを支え、法人を支えています。いつも感心するのですが、色んな障害者の方がいるなか、どの職員もそれぞれの方に合わせた対応をさらりとやってしまいます。障害者の支援を行う施設ですから、当然と言えば当然なんですが、普段障害者の方と接することがあまりなく過ごしてきた私にとっては、カルチャーショックと言っても過言ではないくらいの驚きでした。

今後、これら職員や法人運営を縁の下で支えていきながら、当福祉会の目印である黄色いポロシャツを着た職員をどこかで見つけられた際には、「あかつき福祉会の職員だな」と皆さんに思ってもらえるよう、当福祉会がより箕面の地域の中に溶け込み、根を生やしていけるよう、頑張っていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
(総務課長 福田)
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