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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    職場体験実習について 

     前回は、体験実習(進路支援)について紹介しました。(→2012年5月25日掲載の「体験実習(進路支援)を行いました!」をご覧ください。)

     その際、体験実習などの頻度や機会については、次回の機会に・・としていましたので、
    今回はその続きです。
     箕面市立あかつき園や箕面市立ワークセンターささゆりの利用期間は、将来に備え、いろいろな力を養っていただく期間であり、そのためにも実際に体験していただくことを重視していることは、前回触れたとおりです。
     しかし、いきなり「将来に備える」「実際に体験」と言っても一体何から手に付けてよいのやら?と疑問を感じることも自然なことです。
     
     そこであかつき園では、普段の活動から「将来に備える」「実際に体験する」ことを重視しながら、箕面市内にある社会資源を有効に活用しています。
     そのひとつが一般財団法人箕面市障害者事業団さんで実施されている職場体験実習です。
    (→一般財団法人箕面市障害者事業団さんの設立の経過や職場体験実習の詳しいことは、一般財団法人箕面市障害者事業団さんのホームページをご覧ください)



    *一般財団法人箕面市障害者事業団さんでの職場体験実習のひとこま。~その1~
    公園緑化実習
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     この職場体験実習の参加にあたり、あかつき園ではご本人の要望や日常の様子、これまでの職場体験実習の結果などを考えながら、年間計画を立て参加するようにしています。
     異なる環境でも適応できたり、ご本人の持っている力を発揮できることは、とても大切なことですが、あかつき園の中でできることには限りがありますので、多様な経験をしていただくため、このような職場体験実習を通じて、普段と異なる場所や人たちとの作業場面を提供し、その過程の中で発生する課題を解決しながら、人と巧く接する力や働く力などを高めていってもらうという訳です。

     例えば、
    ○普段は使わない公共交通機関を使って体験実習場所まで移動する(プチ出勤!)際に、事前に練習をしていたにも関わらず、巧くいかず行方が分からなくなった。(一時的に)
    ○最初は、体験実習への参加を頑なに拒否していた方が、その後、意欲を持って参加されるようになった。
    ○働く場での行動や態度に課題(返事をしない、無反応など)が見られらた方が、それらが改善され、体験実習先でも一定の範囲内の仕事を任せることができるようになった。
    ○これまで自分が困った時でも人に聞くことができずにいた方が、財布を忘れたことに自分で気付き、そのことを普段、接していない人に伝えることができた。などです。

     こういった経験は、実際に行ってみて分かることも多いため、利用者の方にとっても、貴重な機会・経験であると言えます。

     もちろん、すべてが巧くいく訳ではありません。しかしだからと言って、そのまま手をこまねいていても何も変わらないのも事実です。
     何より、今回取り上げた職場体験実習を経験できる場が、箕面の地に「一朝一夕」にできた訳ではないことも認識しながら、その有効な活用や発展を図っていくことも大切だと考えています。



    *一般財団法人箕面市障害者事業団さんでの職場体験実習のひとこま。~その2~
    箕面市総合保健福祉センター実習
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     いろいろと述べてきましたが、普段の活動と利用者個々の状況に応じた職場体験実習などを繰り返しながら、「将来の進路移行」につながるようにしています。
     その過程で生じる様々な出来事に対処していくことが、利用者の生活と社会をつなげていくように感じます。



    *一般財団法人箕面市障害者事業団さんでの職場体験実習のひとこま。~その3~
    箕面市総合保健福祉センター喫茶るうぷ実習
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    (箕面市立あかつき園 園長補佐 渡辺 英昭)


    心に残った話 ~抜粋~
    「障害者に働く喜びを」日本理化学工業 会長 大山 泰弘氏

     ◇人の幸せとは、
      ○「人に愛されること」
      ○「人にほめられること」
      ○「人の役に立つこと」
      ○「人に必要とされること」
      このうち「人にほめられること」「人の役に立つこと」「人に必要とされること」の3つの幸せは「働く」ことによって得られる。
      「人に愛されること」についても一生懸命働くことによって得られるとも言える。

    カテゴリ: 活動紹介

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