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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    「生活訓練」って何をするところ? 

    あかつき園は「生活訓練」(定員10名)と「就労継続支援B型」(定員10名)の2つの事業を行っています。このうち「生活訓練」に今年、新しい利用者7名が入ってきて4ヶ月が過ぎました。
     支援学校とはまったく異なる環境で、利用当初はとまどうこともたくさんあったと思いますが、ようやく、あかつき園での生活にも慣れてきたようです。

     ところで、「生活訓練」とは一体何をするところかご存じでしょうか?

     制度上は、「利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、2年間にわたり、生活能力の維持、向上等のために必要な支援、訓練その他の便宜を適切かつ効果的に行うものでなければならない」となっています。
     ちょっと固い言い回しですね。在籍できる期間は2年間と限られています。2年後には新たな活動の場へ行かなければなりません。
     つまり、生活訓練とは、2年の間にできるだけ将来の日常生活や社会生活に必要な力を培い、各利用者に合った活動場所につなげていくところです。
     では、実際にどのような活動をしているのかご紹介しましょう。

    ○農園活動
     キュウリのネット張りをしました。「頑張ったぞ!」
    写真1   写真2

    ○製袋活動(箕面市指定ゴミ袋の製造工程の一部)
     「袋入れ」「圧着」などの工程を行っています。
    4月から比べると「仕上がりがきれいになりました」
    写真3   写真4

    ○ペットボトルのキャップ分別
     キャップの種類や色ごとに分けていきます。「よーく見て!」
    写真5   写真6


    ○美化活動(敷地内、公園、道路)
     草抜き、剪定、ゴミ拾い「みんなで綺麗にしよう!」
    写真7   写真8

    ○調理活動
     たまにはリラックス。オレンジゼリーを作りました。おいしかった!
    写真9   写真10

    以上、一部をご紹介しました。

     「生活訓練」ではこのような活動を通して、様々な力を培うだけではなく、利用者それぞれの「物事のとらえかた」「表現の仕方」「人との関わり方」「得意なこと」「苦手なこと」なども把握しながら、今後の社会生活を営む上で、今何が必要なのかを常に考えながら支援を行っています。
    そのような中で、私たち支援者は「その人の持っている長所を伸ばす」という視点がとても大切だと考えています。利用者の生活上の課題ばかりを捉まえると、不適切な行動が目につき「注意」や「~してはダメ」などと指摘することに終始することになり、ネガティブな評価ばかりされる利用者は、自信をなくしてやる気も失せていくと思います。利用者の長所を伸ばしていくことは、短所を補っていくことにも繋がってきます。
    時には注意や指摘もしますが、先ずは「誉めること」そのことによってやる気を育み自信に繋げ、利用者の2年後の社会生活につなげていきたいと考えています。

    次回は、生活訓練で支援をする上での「工夫」について、お伝えしたいと思います。

    (箕面市立あかつき園 生活訓練 森山)

    カテゴリ: 施設・事業紹介

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