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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    新人職員紹介その3‎ 

    こんにちは、今春4月にあかつき福祉会に入職しました、上田梨紗です。‎
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    私の配属は箕面市立ワークセンターささゆり(生活介護)です。‎
    主に、重度重複障害(重度の身体障害と知的障害)の利用者と一緒に、日々様々な活動をしています。‎

    私があかつき福祉会で働きたいと思ったきっかけは、車椅子を使っている友人との交流でした。友人と街へ出かけると、段差や階段が妨げとなり、行きたいところへ行けないことが度々ありました。友人が「仕方がないよ」と言う姿を見て、このような実態に強い憤りを感じ、‎同じような事で困っている人の支援をしたいと思いました。‎

    いざ、あかつき福祉会で働き始めた当初は、とても戸惑いを覚えました。私は今まで言葉ばかりに頼ったコミュニケーションをしてきたのだなあと、感じました。重度の知的障害と身体障害を併せ持った利用者を前にして、どうやって意思を汲み取ればいいのだろうかと、困り果ててしまいました。‎

    しかし、戸惑いながらも毎日色々な場面で時間を共有していく中で、利用者のみなさんが表情や仕草、全身を使って気持ちを表現されている事に気づきました。嬉しいときには笑顔で笑い声をあげながら全身を大きく動かす。苦手な事、嫌な事は手を体の前に出して押しやる。‎それぞれの利用者らしい表現で、気持ちを伝えてくれます。‎

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    朝のミーティング風景。はい!と大きな声で返事する人、はやく活動したいとそわそわする人。個性が浮き彫りになります。‎

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    昼食の風景。この時間が楽しみな利用者が多いです。‎

    ワークセンターでは、どんなに障害が重くても「働く」ことを大切にしています。それは、‎やりがい、達成感を味わい、工賃を励みに作業に取り組んでもらう事や、「働く」ことを通‎して地域社会とのつながりを感じてもらいたいからです。ペットボトル作業ではラベルをはがし、小さくつぶして箕面市内の回収BOXに持っていきます。ミシン作業では、利用者がボタンを押してミシンを操作し、ポーチやペンケース等の製品を作っています。他にも、さをり織りや組み紐、アルミ缶潰しなどの作業をしています。‎

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    ペットボトルのラベル剥がし作業です。‎

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    ミシンでの製品作り。左の利用者は右手で、右の利用者はひじで。ミシンのボタンを押し、‎操作しています。‎


    私が活動をともにしている利用者のみなさんは、障害により、自分の思うとおりに体を動かすことが難しいですが、一生懸命作業に取り組みます。失敗することもありますが、できるまで何度も挑戦します。そして、作業を終えたときには、とても晴れやかな表情になります。‎その表情がとても素敵で、私も嬉しくなり、元気をもらっています。‎

    ワークでの色々な活動や活動以外の場面をとおして、もっともっと利用者の思いをくみ取れる、また頼りにされる支援者として成長していきたいと思います。‎

    最後に、宣伝です。‎
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    写真はさをり織りのティッシュケースです。糸やバイアステープの色は、利用者が選んでいます。‎

    ワークセンターで縫製したさをり織り製品は、みのおライフプラザ内の「グリーンるうぷ」で販売しています。売り上げは、利用者の工賃になります。‎

    これらの製品に使用しているさをり織りも、利用者が織ったものです。模様はもちろん、風合いも織り手によって微妙に違っており、同じ物はひとつとしてありません。お気に入りの製品を見つけたら、ぜひ、ご購入くださいね。‎

    ‎(ワークセンターささゆり 上田)‎

    カテゴリ: 職員紹介

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