大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報
箕面市障害者ショートステイ室のご紹介 ~「安心」につながるサービスを目指して~
2014/09/24 10:20:19 Wed.
大阪府下には249ヵ所のショートステイ(短期入所事業)がありますが、うち箕面市には3ヵ所(箇所数は2014.9.18時点でWAMネットに掲載されている数)しかなく、その1つが当福祉会のショートステイ室になります。
以前のブログ(http://akatsukiminoh.blog.fc2.com/blog-entry-34.html) (http://akatsukiminoh.blog.fc2.com/blog-entry-48.html)で、ショートステイ室の移転のことなどについてお知らせいたしましたが、その後2年以上が経過しましたので、近況のご報告などさせていただきます。

箕面市障害者ショートステイ室
当福祉会では、ショートステイ室を365日運営しており、昨年度は延べ2,510名の方にご利用いただきました。
ショートステイ室の利用者さんは、ご家庭の何らかの事情があって利用されている方がほとんどですので、利用者さん自身は「楽しみだな」「ショートステイ室に行きたいな」と思われている方ばかりではなく、「ショートステイ室に行きたくないな」「早く家に帰りたいな」と思っておられる方も多くいらっしゃいます。
そのような、利用者さんの心情を慮りますと、常に利用者さん・ご家族に「安心感」を感じていただけるショートステイ室にしていきたいと考えています。
しかし、昨年度には職員が利用者さんの居室に鍵をかけ、利用者さんの行動の自由を制限する「身体的虐待」が発生するなど、まだまだ、利用者さん・ご家族が「安心感」を感じて利用いただけるショートステイ室とはなりえていません。
昨年の「身体的虐待」以降、ショートステイ室での支援にあたっては、利用者さんへの基本的な支援姿勢を含む、「業務マニュアル」を定め、これに基づき利用者さんへの支援を行っておりますが、その支援状況について、いくつかご紹介させていただきます。
○夜間の見守り
利用者さんの中には、てんかん発作がある方や「家に帰りたい」との思いからどうしても夜間「眠れない」方もいらっしゃいますので、従事者2名の内、1名はそれら利用者さんの状況を常時見守り、どうしても居室で眠れない方などは、リビングで支援者と一緒に過ごしていただくなど、随時必要に応じて支援を行います。
○障害特性に係る支援
利用者さんには自閉症など様々な障害特性があります。見通しが立たないことに対
する不安や、利用者さんにとって不快に感じる「刺激」などにより、時にパニックになる方もいらっしゃいますので、以下の環境調整などを出来る限り行います。
◆その方が気になる物・備品を片付けます。
◆その方に応じた伝え方(視覚的な情報提供など)で伝えます。
◆その方と他の利用者との相性を勘案して、利用調整や利用スペースの調整を行います。
また、利用者さんの中には、「異性」の職員に興味を示す方もおられますので、そのような利用者さんへの支援にあたっては、以下の点を徹底します。
◆職員間で連携し、異性の利用者さんと2人きりになる場面を作りません。
トイレ介護や入浴介護などで、やむを得ず2人で過ごす場面では、必ずもう1人の職員にもその状況を報告し共有します。
◆利用者さんが不適切な行動をとられた場面では、毅然とした態度で接し、利用者さんに適切な接し方を伝えます。そして、その状況を支援者間で共有すると共に、ご家族に報告します。
○緊急時の対応
当福祉会の危機管理マニュアルにおいて、緊急時の連絡体制及び火災・震災・水害時の初動体制や避難誘導体制などを定め、これに基づき対応します。また、大規模災害に備えて、3日分の水・食料などを備蓄しています。
備蓄品の一部
利用者さん、ご家族の「安心感」に繋げていく為には、もっともっと取り組むべきことがあります。少しずつ確実に取り組んで行き、少しでも皆さんに「安心感」を感じていただけるショートステイ室にしていけるよう努めていきますので、今後とも私どものショートステイ室をよろしくお願いいたします。
(地域生活総合支援センター 所長 亀谷雅彦)
以前のブログ(http://akatsukiminoh.blog.fc2.com/blog-entry-34.html) (http://akatsukiminoh.blog.fc2.com/blog-entry-48.html)で、ショートステイ室の移転のことなどについてお知らせいたしましたが、その後2年以上が経過しましたので、近況のご報告などさせていただきます。

箕面市障害者ショートステイ室
当福祉会では、ショートステイ室を365日運営しており、昨年度は延べ2,510名の方にご利用いただきました。
利用者さんの障害種別・支援度・年齢なども幅広く利用者さんの顔ぶれも日々変わりますが、利用者さんの支援にあたっては男・女1名ずつの職員が日々従事しております。そして、人権尊重の観点から、入浴・更衣・トイレなどの支援場面では、「同性介護」を平成8年の開設時から徹底しております。 | ![]() |
ショートステイ室の利用者さんは、ご家庭の何らかの事情があって利用されている方がほとんどですので、利用者さん自身は「楽しみだな」「ショートステイ室に行きたいな」と思われている方ばかりではなく、「ショートステイ室に行きたくないな」「早く家に帰りたいな」と思っておられる方も多くいらっしゃいます。
そのような、利用者さんの心情を慮りますと、常に利用者さん・ご家族に「安心感」を感じていただけるショートステイ室にしていきたいと考えています。
しかし、昨年度には職員が利用者さんの居室に鍵をかけ、利用者さんの行動の自由を制限する「身体的虐待」が発生するなど、まだまだ、利用者さん・ご家族が「安心感」を感じて利用いただけるショートステイ室とはなりえていません。
昨年の「身体的虐待」以降、ショートステイ室での支援にあたっては、利用者さんへの基本的な支援姿勢を含む、「業務マニュアル」を定め、これに基づき利用者さんへの支援を行っておりますが、その支援状況について、いくつかご紹介させていただきます。
○夜間の見守り
利用者さんの中には、てんかん発作がある方や「家に帰りたい」との思いからどうしても夜間「眠れない」方もいらっしゃいますので、従事者2名の内、1名はそれら利用者さんの状況を常時見守り、どうしても居室で眠れない方などは、リビングで支援者と一緒に過ごしていただくなど、随時必要に応じて支援を行います。
![]() | 夜間に発作などで、手足が壁に当たって怪我をされる恐れがある方が利用されるときは壁にマットを設置します。 |
○与薬事故の防止 利用者さんの健康上、決められた薬を決められた時間に確実に与薬する為に、あらかじめご家族からいただいた与薬情報と持参された薬を確認の上、利用者さん毎の保管場所に与薬時間毎に保管し、与薬後はケースファイルに記録します。また、飲み溢しなどがないか、確実に飲み込まれているかを確認します。 | ![]() |
○障害特性に係る支援
利用者さんには自閉症など様々な障害特性があります。見通しが立たないことに対
する不安や、利用者さんにとって不快に感じる「刺激」などにより、時にパニックになる方もいらっしゃいますので、以下の環境調整などを出来る限り行います。
◆その方が気になる物・備品を片付けます。
◆その方に応じた伝え方(視覚的な情報提供など)で伝えます。
◆その方と他の利用者との相性を勘案して、利用調整や利用スペースの調整を行います。
また、利用者さんの中には、「異性」の職員に興味を示す方もおられますので、そのような利用者さんへの支援にあたっては、以下の点を徹底します。
◆職員間で連携し、異性の利用者さんと2人きりになる場面を作りません。
トイレ介護や入浴介護などで、やむを得ず2人で過ごす場面では、必ずもう1人の職員にもその状況を報告し共有します。
◆利用者さんが不適切な行動をとられた場面では、毅然とした態度で接し、利用者さんに適切な接し方を伝えます。そして、その状況を支援者間で共有すると共に、ご家族に報告します。
車イスを利用されている全身性の障害のある方については、利用者さん毎にその介護方法などが違うので、その方が利用されている日中施設等と連携し、より安全・快適な介護の提供に努めます。 また、長時間車イスで過ごしていただくと「疲れ」や「痛み」にも繋がりますので、車イスから降りてゆっくり休んでいただく機会を適時提供します。 | ![]() |
![]() | 全身性の障害のある方の入浴時には介護リフトやシャワー台(転落防止ベルト有り)を利用し、より安全な入浴介護を提供します。 |
○緊急時の対応
当福祉会の危機管理マニュアルにおいて、緊急時の連絡体制及び火災・震災・水害時の初動体制や避難誘導体制などを定め、これに基づき対応します。また、大規模災害に備えて、3日分の水・食料などを備蓄しています。

利用者さん、ご家族の「安心感」に繋げていく為には、もっともっと取り組むべきことがあります。少しずつ確実に取り組んで行き、少しでも皆さんに「安心感」を感じていただけるショートステイ室にしていけるよう努めていきますので、今後とも私どものショートステイ室をよろしくお願いいたします。
(地域生活総合支援センター 所長 亀谷雅彦)
カテゴリ: 施設・事業紹介
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