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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    ‎「コンプライアンスってなぁに」講演会を実施しました 

    先日(平成24年1月20日 金曜日)、箕面市立ワークセンターささゆりの3Fホールで、小野順子弁護士(メイプル法律事務所)を講師として、『コンプライアンスってなあに』‎研修会を実施しました。〈参加理事・職員数=32名〉‎

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    講師の小野弁護士は以前箕面市の職員として勤務されていた関係や、ご利用者の成年後見制度の活用に係る相談などで、すでに顔なじみの職員も多く、またご講演中も笑顔を交え、‎話の内容もわかりやすく「弁護士=難しい」ではなく、とても身近に感じられたご講演でした。‎

    さて、研修の内容ですが、‎
    コンプライアンスは単に「法令遵守」ということではないとのお話の前に、‎

     ●まず「法律」はなぜあるのだろう

    との投げかけから始まりました。‎

    ‎ 法律は、人間社会のなかでの様々な人間のエゴがぶつかり合うときに、これを整理し解決していくために必要となってくる。ということは、人々が互いに譲り合い、認め合うことができれば、「法律」の出番はない、必要としない・・・ うん納得。‎

    ‎ ●法律の解釈は一つではない・・・えっそうなの?‎

     ‎●法律は生き物・・・なるほど。‎

    と、「法律」の人間くささや柔軟性、とらえ方の多様性などについて事例を交えて教えていただきました。‎

    そして、コンプライアンスに関しては、‎

     ●トラブル発生時の対応(情報の共有化、組織対応、事実確認、記録化など)‎

    ‎ ●物事を判断する際の留意事項‎
      ・法令・契約書の確認
      ・どの文言が問題なのか
      ・その解釈は・趣旨は

     ●法令遵守は絶対?‎

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    ‎ リスクマネジメントの観点では、日々の報告・連絡・相談の徹底や迅速な対応(悪い話ほど早く)が基本であることや、「法令を知っていればいるほど、その中で自由に積極的に動くことができる」とのお話がとても印象に残りました。‎

    「法令は現実の社会を完全には捉まえきれてはいないもので、社会変動や価値観の変遷などに対応できていない部分も多い。私たちは物事を進めていく上で、どこに判断基準を置けばいいのかを明確にしていくことがとても重要である」ということを改めて確認できた貴重な機会となりました。‎

    最後に、小野弁護士におかれましては、現在も数十件の事件を抱えている中で、人権問題や貧困問題を考える委員会活動にも精力的に参加され、日々奔走し時間がない中にも関わらず、今回の講師を快くお引き受けくださり、睡眠時間を削ってまで資料をご準備いただくなど、大変ご尽力いただきましたことを、役職員一同深く御礼申し上げます。‎

    (総務課長 亀谷)

    カテゴリ: 講演会・セミナー

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