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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    【支援センター】研修報告会“口腔ケア~食事って実は?!~” 

     ブログをご覧の皆様、こんにちは!
     平成最後の秋を皆様はいかがお過ごしでしょうか│´ω`)ノ
     (最近、何でも“平成最後”というので、少し寂しさがあります)

     さて、本日は研修報告会を実施しました。
     お題は、“口腔ケア~食事って実は?!~”です。

     人生100年代。
     現代の医療は、“疾患を治す治療”に加えて、“疾患と共に生きる治療”も求められるように変わってきています。
     その中で私たち福祉職が求められているのは、
     主に“適切な口腔ケア”と“適切な食事提供及び食事介助”です。

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     義歯が合わず、痛い。
     ↓
     なら、少し食べ物を刻んで提供してみては?

     なんて、福祉現場ではよくある光景ではないでしょうか。

     ・安易に食事形態を変えてしまうと腸管が廃用性萎縮を起こしてしまう。
     ・食べやすいからといって、噛まずに食べられる食事形態にすると咀嚼機能が廃用化してしまう。
     ・刻んだ食べ物の方が実は咀嚼回数が多く、食べにくい。
     ・刻んだ食べ物は、美味しそうに見えず、食欲も出ない。唾液も分泌されない。

     そうすると、長期的には栄養障害を起こしてしまったりします。

     ●義歯が合わないなら、歯科で合わせてもらう。新しい義歯は、しっかり練習してから使う。
     ●本当にその利用者は咀嚼できない?きちんと検証する。
     ●刻んだ食べ物の提供時は、刻む前の食べ物やその写真を見てもらったりし、食欲が出る、唾液が分泌される工夫をする。

     そして、適切に口腔ケアをし、誤嚥性肺炎を防ぐ。

     食事って何気なくしているけど、実は危険がいっぱい!

     誤嚥性肺炎の要因は、利用者本人の身体機能だけでなく、私たち福祉職の支援スキルも大いに関わっていることを改めて学びました。

     追伸:男性は、70歳以上の方が誤嚥性肺炎になりやすいそうで、その原因は、加齢で“のど仏”の軟骨が骨に変わって急
           激に大きくなり、その“のど仏”を支えている筋力が低下するからだそうですよ!
             (街中で見かけるおじいさんの“のど仏”が大きく目立つ原因を納得した鈴木でした)

                 H301102-2.jpg


    (地域生活総合支援センター 鈴木)

    カテゴリ: 職員研修

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