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    大阪府箕面市に本部を置く「社会福祉法人あかつき福祉会」からのお知らせと最新情報

    【ささゆり園】利用者さんの車椅子、世界へ羽ばたく! 

     みなさん、“空飛ぶ車いす”なるものをご存じでしょうか?
     NASAの最新鋭テクノロジーが注ぎ込まれた、全自動でどこへでも飛んで行ける魔法のような車椅子…ではありません!
     実は、古くなって廃棄されたり何らかの理由で使われなくなった車椅子を点検・修理して世界の国々(主にアジア)で必要とされている方々に寄贈するという活動のことなのです。

     実践しているのは、「神戸市立科学技術高等学校」のクラブ活動「空飛ぶ車いす研究会」のみなさん。
     この度、ささゆり園で使われなくなった車椅子を是非とも有効活用してもらいたい!との強い思いで、4台の車椅子を寄付させていただきました。
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     この活動は神戸市立科学技術高等学校が新設された2004年に有志でスタートして以来、15年間も続いており、寄贈台数はなんと!2640台(2019年12月現在)。最も多く寄贈しているのはタイです。タイへ出張修理にも行かれたことがあるそうです!
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     ささゆり園を代表して利用者さん1名と職員2名で訪問して、修理されている様子を見学させていただきました。授業が終わった部員さんたち次々にやって来て、作業に取り掛かっていきます。工場さながらの作業スペースで真剣にネジを止めたり、タイヤ交換をしている光景は実際の車椅子メーカーのようです(以前、車椅子の会社にも見学に行ったことがあるので)。
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     部員さんたちは日常的に車椅子に触れてはいますが、実際に使っている方(特に障がいのある方)に接することはほとんどないとのことです。今回、寄付させていただいた車椅子を使っていた方の身体の特徴などについて説明させていただくと「車椅子は使う方の身体の一部」だという事を、改めて深く理解していただいたようでした。

     座面の形状からパーツの細部までを確かめながら“どのように修理や改良を加えれば良いか”といった活用法について早速、話し合っていました。
     近い将来、彼らの中から魔法のような車椅子を創る素晴らしい技術者が現れるかも!

     日本では年間5万台もの車椅子が廃棄されているそうです。そのうちの1台でも多くが修理されて遠い海外の人々の生活を支えている事は、とても喜ばしいことです!
     車椅子には使う人の魂が宿っていると思います。“空飛ぶ車いす”は、まさに魂を繋いでくれる襷(たすき)とも言えるのではないでしょうか。
     寄付させていただいた4台が海外で活躍する日が待ち遠しいです。
     神戸市立科学技術高等学校・空飛ぶ車いす研究会のみなさん、どうぞ宜しくお願いします!!
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    (箕面市立障害者福祉センターささゆり園 中野)

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